Rivv(リヴ)って何者?!~想いを形に、River Vision~④

雨が続く中、梅雨明けが待ち遠しくなりますね。

第3回は、「Rivv(リヴ)って何者?!~価値の差別化~③」ご紹介しました。

商品開発と新しいルアーブランド設立のダブル決断と共にRivvとしての考えをお話ししました。

振り返ると、挑戦することの大切さ選んだことに、我ながら大きな決断をしたと驚いてます。

第4回は、「想いを形に、River Vision」についてお話ししたいと思います。

ぜひ、身近に感じてもらえる機会になればと思いますので、よろしくお願いします。


想いを形に、River Vision

新しいルアーブランドを立ち上げるために必要なことは、私の想いがしっかり伝わることだと思います。

Rivvは、「何をしているのか」「どんな考えなのか」「誰に伝えたいのか」…など、思い描く姿が明確でなければ、物創りにもそして皆様にも届くわけがありません。

ABOUTにもありますが、Rivvの信念とさらには触れられていない部分についてもお話ししたいと思います。

そして、もっと皆様に寄り添えるルアーブランドであるべきだと考えています。

私なりに考えた結果、以下の3点についてピックアップしてみました。

①Rivvの意味

②信念

③Rivvのカラー

少し長く、熱く、なってしまいますが、是非一読お願いします。

①Rivvの意味

まず、ブランド名は、【Rivv】と書いて【リヴ】と読みます。

Rivvの語源は、River(川)と Vision(未来像)を掛け合わせた造語です。

川好きだからRiverを使うという事は誰しも想像つくとは思いますが、その前に、私の原点となる川釣りについて少しお話します。

私の原点となる川釣りは、父のエサ釣りの影響でした。

毎回付いていっては怒られ、泣きながら釣りしていたのを思い出します。

今思うと昭和感あふれた感じでしたね(笑)

下校後や休日となると、近くの小川に一人で行き、ミミズやトンボを捕まえ、エサでヤマメ釣りをしていました。

藪のかき分ける音や、足音で逃げるヤマメを見て警戒心が強いことを覚えたり、少しでも口に触れたら2度と反応しないこと、ラインの太さでエサが自然に流れないこと、エサのかけ方でスレる事など、警戒心が強くて繊細なヤマメを1匹釣るのに苦労しました。

その時好きだった釣り人は、今は亡き「渓流釣りのカリスマ細山長司さん」です。

魚をかけた時にしゃがんで竿をしならせるのですが、これが渋くてかっこいい。

エサを自然に流す姿と表情はほんとに惚れ惚れします。

たくさんのビデオがありますが、伸びるほど観て真似していたのを思い出します。

魚の着く場所や、仕掛けの馴染ませ方、流れの複雑さを学べるのってエサ釣りが一番わかりやすいんですよね。

ルアー釣りに役立つ情報しかないので、是非皆様もエサ釣りをやってみてくださいね。

少し脱線しましたが、私の川釣りルーツはエサ釣りからで、小学生ながらに一人での釣行は大冒険でもあり、夢が詰まった場所であったということです。

それは大人になってもずっと変わらない気持ちです。

川釣りの楽しさや魅力をミノーを通して伝えていくこと、川で当たり前に遊べる価値に気づくことが、川を大切にするビジョンに繋がると思います。

そして、何よりも私にしかできないこと、それは「ササキ屋の想いを継いだ新しいルアーブランドを立ち上げること」です。

River Vision「川と人をつなぐ物創り」は、Rivvのブランド名に込められた想いとともに、「ササキ屋の想いを受け継いだRivvの物語」が始まるという意味でもあるのです。

②信念

  • 「物創りの信念」

ササキ屋のミノーを使った事がある方は知っていると思いますが、このミノーの泳ぎにはそれぞれにこだわりきったコンセプトが詰め込まれています。

リアル感や、艶めかしさ、遊び心を持たせたアクションが特徴で、操作の仕方は3種それぞれ違います。

扱いやすさを釣りレベルで位置づけをするのであれば、リアル(中級~)、モンロー(初級~)、ディマンド(中級~超上級)となっています。*好みもあるので諸説ありますが。

ミノー開発するうえで考えている事は、魚へのアプローチの仕方と、アングラーが要求する操作性を第一に考えています。

ルアーが飛び出さない、強い流れで泳ぎきる、安定した泳ぎなど…そういった理屈を度返ししてでも、一瞬のウルトラアクションを生み出さなければ、たどり着けない境地があるのがフィールドというものです。

決して万人受けするものではないのかもしれませんが、エキスパートアングラー達が使い続けてくれているのは、フィールドで求めている動きが備わったミノーであるからだと思います。

ヤマメやサクラマスのスイッチは数十センチあれば入りますから、その数十センチ間で思い通りのアクションが出来るようにフォーカスを当てて、ミノーを開発しています。

唯一無二の動きと言われるササキ屋のミノーは、唯一無二の想像が無ければ創造することはできません。

その想いを受け継ぎ、新たな世代のアングラー達と共にフィールドで求めるものを追求しいくことが物創りの信念となります。

  • 「川釣りの魅力」

アングラー達を魅了する川釣りとは何か。

複雑な流れがあって、周りは木だらけで、どこに魚が居て、キャストがどうで、ラインがたるまないように、ルアーの動きが死なないように等、色々なミッションがあります。

また、魚の数が決して多くない事や、川数に対してアングラーが多いことによるハイプレッシャーの中で釣ること、多大な時間と労力をかけてやっとの思いで出会えた魚は計り知れないほどの「価値」がありますよね。

自分の中で目標やストーリーがあって、大自然の中に身を置いて大冒険が出来ることは大人になってそう簡単にできることではないと思います。

非日常の空間で無心になって自然と一体になり集中することで、雑念が消え、瞑想状態になる時があって、ありのままの自分をみつめることができます。

釣れた時には仲間と祝福しあったり、大自然に癒され、自分も磨ける。

私には、こんな魅力がたくさんあって価値があるものは他に無いですし、これが川釣りの魅力だと確信してます。

ミノーを通じて1人でも多くのアングラーに、川の魅力を伝えていくことで、川の未来を築いていく使命があると思っています。

  • 「鱒への想い」

私がターゲットとしている魚はヤマメとサクラマスです。

なぜこの魚に魅了されているか、それは「渓流の女王」という名にふさわしい宝石の様な美しさ、個性的なパーマーク、婚姻色をまとった尺ヤマメ釣る難しさにあります。

さらには鱒が遡上できない区間かつ放流がされていない所のネイティブヤマメはサイズ問わず痺れます。

この釣りは1日に1本釣れれば良いですし、相当山奥まで歩かなければならず、心身ともに激しい負担を与える事になるので、釣行する際はご注意ください。(笑)

サクラマスに関しても元はヤマメですから、簡単には釣れない難しさがあって、攻略性と夢があって面白いところですし、60㎝にもなった姿は格好いいですよね。

他にも、イワナやニジマスといったトラウト達に魅了されるアングラーはそれぞれのカッコよさに魅了されています。

目標としていた魚に出会えた時は嬉しいですし、時には震えることもあります。

こんな感動を与えてくれる鱒達へ、敬意と感謝の気持ちをもって渓流釣りを楽しみたいです。

③Rivvのカラー

Rivvのカラーとしてベージュを選んだ理由ですが、私自身がもともとベージュ好きですが、他の釣具メーカーには無い色ですし、黒とベージュってミリタリー感があって、タックルやアパレルに使っても格好いい配色だなと思っていたのです。

なんでベージュが好きなんだろう?と思って色彩心理の効果を調べたんですが、自分が釣りに求める内容が山盛りだったことがわかりました。

その効果は、自然なイメージの刺激がない優しい配色で、安心感を与え、おだやかで温かさあり、 見る人に強い印象は与えませんが、気持ちを和やかにする心理的効果があるようです。

まさにこれだと思いましたね。

川のせせらぎや、鳥のさえずり、木漏れ日など、大自然を感じれる川に対する心理が直感的にあったのかなと思います。

冒頭のRivvの意味でお伝えしたとおり、River Vision「川と人をつなぐ物創り」を詰め込んだ想いが、Rivvのカラーとロゴになっているのです。

次へ続く…


いかがだったでしょうか。

Rivvのなぜ?の部分が少しでも解消され、さらには少し熱を帯びるお話しもでき、より一層皆様の身近に感じていただけたら幸いです。

そして、Rivvの物創りを通して川と、人と、繋がってもらえるように頑張っていきたいと思います。

次回は、現在のRivvの状況と今後の展開をお話しできればと思います。

梅雨明けを待ちながらこれからも釣りに出かけましょう~✌