Rivv(リヴ)って何者?!~父ササキ屋の存在~①

以前、Instagramでご挨拶をしましたが、「よりRivvを知ってもらうきっかけになってほしい」と思い、Rivv設立に至るまでの経緯をお話ししたいと思います。

第1回は、私の父である佐々木一志が経営する「工房釣り具ササキ屋」についてご紹介します。

既に認知していただいているとおもいますが、まだ知らない方もいると思います。

そして何よりも、私の原点でもある父の存在は、今もなお大きな影響を与える存在です。

ぜひ、一読していただけると幸いです。


父ササキ屋の存在

現在の工房釣り具ササキ屋

父が経営する「工房釣り具ササキ屋」は、1997年に滝沢市にあった自宅を改造して釣具店としてオープンしました。

最初は釣具の販売と魚類剥製から始まり、当時は現在のようなバルサミノーの開発・販売はしていませんでした。

また、当時はバルサ製のミノーは少なく、物創りが好きな父は、試しにミノーを作って販売してみたところお客さんから「釣れるね」という言葉をきっかけに、1998年に本格的にバルサミノーの開発を始めたそうです。

開発にあたり、流れの強弱やアップやダウンと複雑な流れがある中で、理想の泳ぎを生み出す事に難儀したようです。

そして、6年後の2004年に代表作「リアルスライドアクションを追求したthe Real(ザリアル)」というバルサミノーを完成させました。

↳the Realの雑誌広告[引用:Troutistvol.13 2006 early spring 自然倶楽部4月号別冊]

当時中学生だった私は、「ミノーで釣る事は難しいのでは?」と、スプーンばかり使ってました。

しかしながら、リップの細さ、スライドアクション、小さい目玉等ミノーとして常識破りのルックスと繊細なアクションで子供ながらに愕然と衝撃を受けた記憶があります。

その後、2005年に第2作目となる「アップキャスト専用のDemand(ディマンド)」、2008年に第3作目となる「the Realのナチュラルさを受け継ぎ、アピール力を高めたthe Real monlow(ザリアルモンロー)」を発売しました。

父が創ったミノーの話になるとお客さん達が揃って口にする言葉は、「このミノーは釣れる!」「他のルアーには無いアクションだ!」と、絶賛するものばかりでした。

その時高校生の私自身も、父の創るミノーのアクションや操作性に魅かれ、たくさんの人に使ってもらいたい想いから、高校3年で決めた進路はササキ屋への就職でした。

ササキ屋へ就職し、人生で初めてサクラマスをキャッチ。(使用ミノー:the Real110S)[引用:Gijie特別編集vol.13 サクラマス2007]

直接きいたことはありませんが、その時の父の気持ちは嬉しい反面、不安だったと思います。

しかし、いざ作ってみると作業の細かさに尋常では無い難しさと、思うような生産数を確保出来ない事から、オールハンドメイドの難しさ、販売に至るまでの厳しさに挫折ばかりでした。

多くのお客さんに喜んでもらえる反面、息子としていつかは継承させていきたい、と頭の片隅にありましたが、思うように行かず、わずか1年で父のもとを離れ、地元の建設コンサルタントへ転職しました。

私が転職した後も、父のミノーに対する評価は定着し、着実にリピーター、新規のお客さんを増やしていきました(皆様ありがとうございます)。

ミノー創りに真摯に向き合う父の姿は、その後私の人生を大きく揺さぶられることになりました。

次へ続く…


今回は、ササキ屋の経緯と、当時の私の心情をお話ししました。

現在の父は、定年を過ぎましたが、多くの方に支えられながら制作に励んでいます。

ササキ屋のInstagramで近況をあげていますので、ぜひご覧ください。

また、ぜひ工房に足を運んでいただけると、父も喜ぶと思います。

それでは次回もよろしくお願いします。

6月11日ごろに東北地方も梅雨に入り、天候が気になるところですが、楽しい週末にしましょう~✌